空気公団 「ダブル」の感想。
前置きが長くなってしまった。
1年半ぶり
花澤香菜 『透明な女の子』(Music Clip Short Ver.)
最初聴いた時に、「コーヒー屋のお姉さんみたいな曲やな」と思いました。山崎さんプロデュースと言う前情報が無かったら、多分聴くことは無かった気がするけれど、前情報なしで聴いてたら自分がどんな反応したのか気になる曲。
このアルバム名曲揃いなので、是非もう一度やって頂きたいところ。個人的には、1:33~の「いっぱい」と言う曲が大好きで、聴いていて心が解放される気分になる。
弾ける。
「夜はそのまなざしの先に流れる」を聴いた時に少し感じて、前作の「こんにちは、はじまり。」で更に感じて、今回の「ダブル」でそれがはっきりとしたのだけど、「景色を描く、風景を描く」と言う所から一歩踏み出したように思う。弾けてる。
空気公団 "お山参詣登山囃子" (Official Music Video)
前作のラストトラックもかなり弾けてるけれど、「ダブル」はそれがアルバム全体に行き渡ってる感じ。
ダブル
ここまで前置きで、ここからダブルの感想。感想自体はそんなに長くならなそうだから、前置きを長くしたとかそう言う訳じゃない。ホントだよ。
1.変化する毎日
2.あなたのあさ
3.つながっている
4.失ってしまった何ものか
5.ペン
6.不思議だね
7.マスターの珈琲
今回のアルバムとは関係無いけれど。
8.知らない街へ行こう
9.僕にとって君は
空気公団 "僕にとって君は" (Official Music Video Full Ver.)
戸川さんが絶賛し過ぎて二人が引いた曲その2。MVが公開された時に最初に思ったのは「歌がなんか大人っぽい」だったけれど、歌詞カードを読みながら、書いている中身も大人っぽくなってると思った。
山崎さんの描く「僕」は曲ごとに違っていて、山崎さん自身も「この人はどんな人だろう」と考えているみたいなのだけど、この曲は結構大人な僕な感じ。良い。
10.新しい道
最初に通して聴いた時に、一番気に入った曲。
美しい日々が
何度よぎっても
ここから始まる
新しさには勝てないね
というフレーズがとても好き。何度よぎってもの所でマイナーコードから7thに移る時のチラッと光が見える感じがとても好き。
寂し気だけど、前向きなフレーズが好きなのかも。
まとめ
そんな感じの弾けたアルバム。これを聴いてから昔の作品に戻っていったら、「こんなバンドなんだ!」と驚くかもしれない。「夜は~」「こんにちは、はじまり。」と少しずつ殻を破る音を聴きながらだったので、これもこれで空気公団と思えているけれど、例えば春愁秋思の後にいきなりダブルが来てたらビックリだったろうなあ。
前置きの文章が長くなってるけれど、やっぱりその色々があって弾けてる感じがする。次作はどうなるのだろう。まさかの戸川さんボーカルとかにならないかな。