あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

Mr.Children - Prelude

 

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 Mr.Childrenのアルバム「SENSE」より、Preludeの紹介。
 音楽的な話はほぼゼロです。

 

 
 Mr.Children



 今更、Mr.Childrenについて説明する必要は無い気もするけれど、一応。
 日本の4人組ロック(ポップ)バンド。日本で暮らしていたら、一曲も聴いた事が無い、と言う方が難しいと思う。

 90年代はイノセントワールドやTomorrow never knows、2000年代なら、君が好き、HERO、しるし、HANABIなど。2010年代ならStarting overや足音。他にもCMで使われている曲も沢山あるので、全く音楽を聴かない人でも一曲位は知っていると思う。

 これだけ長い期間に渡って、代表曲が更新されていくバンドも珍しい。中学、高校生にかけて物凄く聴いていたので、多分未だに大体の曲は歌詞を見ずに歌える気がする。


 Prelude





 
 Mr.Children - Prelude


 2012年発売のアルバム「SENSE」の、ラスト1個前の曲。ちなみに、ラストの曲はForeverで、こっちも凄く好き。ミスチルは毎回アルバムの構成が素晴らしいけれど、SENSEもハル→Prelude→Foreverの流れがすごくいい。


 Hey you 日が暮れる
 今日はどんな一日だった?
 全部が思い通りにいくはずないって
 知ってて聞いてんだ


 桜井さんを不思議な人だと思っていた。どうして、25年間ずっと音楽をやり続けて、ずっと希望を描き続けていられるのだろう。
 テレビに出てる時も、楽しそうなおじさんに見える。その楽しさ以上の苦悩は沢山あった筈だし、例えばアルバム「深海」はそれがはっきりと出ている。

 
 前奏曲が聞こえてくる
 さぁ 耳を澄ませてごらん
 停留所で僕は待ってる
 君も一緒に乗らないか?


 最近、王城夕紀先生の「マレ・サカチのたったひとつの贈物」という小説を読んだ。
 最近出た「青の数学」では、才能とは?何かをする理由は?みたいな事をずっと描いていて、迷いと希望がそのまま物語になっているようで凄く好きになった。

 マレ・サカチでは、「何故生きるのか?存在しているのか?」という、青の数学よりもっと深い部分の問いかけが物語になっていた。そして、最後には希望が描かれていた。

 それは、王城先生の「どれだけ迷い、悩んだとしても希望を描く」と言う意思表示のように思えた。
 それで思った。桜井さんも、「希望を歌う」と心に決めてしまったのだ。多分。どこかの場面で。


 信じていれば夢は叶うだなんて口が裂けても言えない
 だけど信じてなければ成し得ないことが
 きっと何処かで僕らの訪れを待っている

 悲しみを追い越して なおもその列車は走ってく
 暗闇を切り裂いて 風をおこして 目指してたその向こうへ
 良識やモラルなんて 今はとりあえず棚の上へ
 要らないぜ 客観視なんて
 息絶えるまで止まらないで!


 自分が何を歌うのか。何を言うのか。それは自分で決めて良い事だった。
 別に、何を歌っても良い。「希望は存在しない」って頑なに言い続けても良い。それは、自分で選ぶことが出来る。


 憧れを連れ回して 今日もその列車は走ってる
 汽笛を轟かせて 躯体を震わせて 光の射す方へ
 悩んでたことなんて 今はとりあえず棚の上へ
 要らないぜ 荷物なんて
 何も持たないで飛び回れ!


 そこに苦悩が無い筈がない。迷わない筈がない。それでも、決めてしまった。

 「停留所で僕は待ってる 君も一緒に乗らないか?」

 一緒に行くかどうかは自分で決めるしかない。だけど、特に資格は必要ない。何も無くていい。
 乗って行くなら、Mr.Childrenは何処までも希望を描いて見せる、って言う宣言に聞こえる。

 自分自身の色んな事は、自分でもままならない。気が付けば自分だった。それでも、「何を言うか」は選ぶことが出来る。自分自身に希望が無い時ですら、「希望を歌う」と決めることは出来る。

 昔、誰かが「正義の味方は、味方であって正義そのものじゃないんだよな」って言っていた。多分、それが大切なのだ。
 自分が何で、どうあるのかは、自分自身でもままならない。

 ただ、自分が味方するもの、何に付いていくのかは選ぶことが出来る。
 Mr.Childrenは25年間ずっとそれを言い続けているんじゃないか、とさっき思った。


 言い訳も。
 理想も。
 演説も。
 そこにはない。
 ただ、歩き続ける。
 私たちには、それができる。
 ただそれだけを示しながら。
 それこそが、それだけが、彼のメッセージ。
 何よりも強い、メッセージ。
 その姿が、解だった。
 その姿こそが、数学なのだと思えた。

 ―青の数学2 (王城夕紀)

 

 

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