空気公団 「君の光が消えるのを」
主題歌抜きにしても良い作品なので、見てない方は是非。
目次
サポステ
サポステと短編映画
サポステと言うのは、15歳から39歳までの人を対象にした相談・交流施設。
ハローワーク等と違って、就職活動をして求人に応募して、という実際的なことよりも一歩二歩手前のことを相談できる施設、と言うイメージ。サークル活動なんかもあり、高校生とか大学生でも行って良いみたい。「何か相談したい」と思った時に気軽に行ける施設と言った感じ。お金も掛からないので、興味のある方は一度行ってみてもいいかも。
短編映画では、心を閉じてしまった青年と相談員の女性のやりとりが丁寧に描かれているのだけど、前田さんも井之脇さんも演技が素晴らしいと思った。演技の事は詳しくないのだけど、両方とも結構難しい役な気がする。ずっと二人を映されている上に、自然に見えないと一瞬で白けてしまうような内容。
「君の光が消えるのを」
空気公団とテーマ
そして、空気公団もすごくテーマにあってる。誰が推薦したのか分からないけれど、この物語のテーマで、空気公団以上のことが出来る音楽家が思い当たらない。
「君の光が消えるのを」
君の光が消えるのを見てしまった気がする
だけど僕が何度でもつけてあげるから
待っててね
空気公団の音楽は、「心に灯をともす」をテーマにしてずっとやってきたように思う。
心の炎を燃え上がらせる訳でも無く、大きな勇気を与えるでもなく、悲しみの底に寄りそうでもない。
ただ、消えてしまった人の心に灯ををともして回っている。そこから先はあなた次第、と言う様な。
だから、色んな音楽が在って色んな感情に合う物があるけれど、自分の中ではその真ん中に空気公団が居るように思う。今年20周年で、そう言えばアンソロジーCDが出るらしいけれど、20年経っても同じ姿勢で居るのだなあ、と。
サポステの映画も、施設としても、「心に灯をともす」というテーマがあると思う。そこに空気公団の音楽が付いているのは素敵だ。グリンピースくんが近くで眠ってる様な感じがする。
演奏パートなど
公式HPによると、
山崎ゆかり Vo,Cho & Pf
戸川由幸 Bass & Engineering
窪田渡 Prog & Snare Drum
とのことで、山崎さんピアノに、窪田さんがドラム。あと、戸川さんがミックス等してるのかな。随分とハンドメイド感溢れるパート振り。「こんにちは、はじまり」でも、4曲目の「声の梯子」では山崎さんがピアノを弾いていたはず。窪田さんのドラムは、初めてかもしれない。1stでは戸川さんが叩いてたらしいけれど。
この曲も、この前のJAの曲も書き下ろしだけど、音源化とかはしないのだろうか。
山崎さん自身が1曲出来たらアレンジして、と言うタイプでは無くて最初からアルバムを意識していくタイプらしいので、それでいくと、このままと言う事も十分あり得る。「青い花」もシングルだったし。
もしかしたら、「ダブル」とか花澤香菜さんのプロデュースとかやっているのもあるので、実験的に色々やっているのかもしれない。この感じで行くと、次のアルバムはダブルから一転して初期の感じに戻りそうな気もするけど、どうなるだろう。