空気公団の代表曲紹介 5選!
3枚組のアンソロジーアルバムも発売されたという事で、空気公団の代表曲を紹介してみます。「自分の好きな曲」と言うよりは、空気公団の中でも特に有名そうな曲をピックアップしています。
目次
空気公団
代表曲編
青い花
アニメ「青い花」の主題歌になった、「青い花」。漫画の原作者、志村貴子さんがっ空気公団のファンで、オファーを入れて制作された曲。ピアノの伴奏と、「君がいて良かった」と言うフレーズが耳に残る。優しいメロディ。
シングルとしてのリリースだけで、アルバムには収録されていない。その代わり、「音街巡旅Ⅰ」という、コードブック付きのアルバムに別バージョンで収録されている。Ustreamのアーカイブで、ライブ演奏しているのが見られる。41分30秒くらい。DVD「Live春愁秋思」にも収録。
レモンを買おう
1stアルバムに収録されて、ライブでも良く演奏される曲。「空気公団の代表曲といえば?」とアンケートを取ったら、この曲が一位に選ばれる気がする。
1stアルバムと言う事で、もう20年近く前の曲になるけれど、全然色褪せない。今演奏しても新鮮な魅力がある。
外はもう薄明るくて
街は静かに誰かを待ってる
今日は遠くの街へ出かけて
レモンを一つ買おう
(空気公団 - レモンを買おう)
空気公団には「遠くの街」と言うフレーズがよく使われていて、「何てことない、日常の広がり」みたいな雰囲気をずっと丁寧に描き続けている。その姿勢が、一番ギュッと詰め込まれた曲だと思う。
1stアルバム「くうきこうだん」のほかには、ベストアルバム「ぼくらの空気公団」、DVD「Live春愁秋思」、コードブック付アルバム「音街巡旅Ⅰ」に収録。
旅をしませんか
旅をしませんか 「ここから2011」リハーサル 2011年5月10日
アルバム「こども」より、「旅をしませんか」。この曲も結構有名だと思う。空気公団の曲はMVが作られているものも少なくて、Youtubeで検索してもあまり多くは出てこないのだけど、「旅をしませんか」は上の動画も含めて、知ってるだけで4本もある。
旅をしませんか 要一起去旅行嗎 ~台湾/平渓線・日本/江ノ電編~
こちらは、2015年に発表されたリメイクバージョン。ゲストボーカルも入れて、原曲よりも明るいアレンジになっている。江ノ電とのコラボレーションに関しては、こちらの記事が丁寧に解説してくれています。
タイトルにも「旅」とある通り、ぼんやり遠くまで行きたくなるような曲。
僕には何にもないよ
だからどこへでも行けるのさ
何かがあるから行けるんじゃなくて、「何も無い」からこそ、何処へでも行ける。色んな肩の荷を下ろしてくれそうな一曲。
アルバム「こども」のほかには、ベストアルバム「ぼくらの空気公団」「空気公団作品集」、ライブDVD「空風街LIVE」、ライブCD「空風街LIVE」に収録。最新作のリマスタリング盤「Anthology Vol.0」にも収録されているので、何処から聴き始めても最初の内に出会う曲だと思う。
コーヒー屋のおねえさん
V.A. 『Sing More Songs もっとうたってよちゃん』ダイジェスト
上の3曲と比べると、知名度は低いかもしれないけれど、「コーヒー屋のおねえさん」と言う曲。上の動画はシーモアグラスという、空気公団と親交の深いカフェが企画したCDの紹介動画で、「コーヒー屋のお姉さん2016」という別バージョンが収録されている。
空気公団の中では珍しく、「女性言葉」が使われている。コーヒー屋のおねえさんの、モデルになったお姉さんがシーモアグラスの方で、DVD「空風街LIVE」で少し登場している。多分、明確に主人公が女性の曲なので、意図的に主語を「私」にしたり、語尾に「~のよ」を使ったりしているのだと思う。
ベストアルバム「ぼくらの空気公団」、ライブDVD・CD「空風街LIVE」に収録。
はじまり
空気公団 "はじまり" (Official Music Video)
最近の曲を1曲。アルバム「こんにちは、はじまり。」から「はじまり」。
「はじまりは終わらない」と言うフレーズは、ここ最近の空気公団の活動の姿勢に通じている気がする。ボーカルの山崎さんはずっと「街を作る」感覚で音楽をやってきたと言っているけれど、どうやら、「こんにちは、はじまり。」でそれに一段落ついて、次へ進んで行こうとしているらしい。
こちらは、ライブ映像(上もライブだけど)。CD音源では、イントロから歪みのギターが入っているのだけど、ライブでは入れていない様子。ドラムを叩いているオータコージさんは、昔からのサポートメンバーで、準レギュラーの様な存在。
番外編
ここから、少し番外編。上の5曲に比べると知名度は低いと思うけれど、個人的に好きな曲で、Youtubeに動画がある曲(←ここ重要)の紹介。2曲。
なんとなく今日の為に
アルバム「春愁秋思」のラストトラック「なんとなく今日の為に」。空気公団の描く、「小さくて、さりげなくて、素晴らしい日常」の感じが詰め込まれた一曲。
なんとなく
なんとなく今日の為に
生きてきたかもしれないな
強い確信も熱意も無いけれど、「なんとなく、今日の為に」って思えたらその瞬間、その一日はとても素晴らしいものだと思う。そういう、「小さくて見過ごしてしまいそうなこと」を空気公団はずっと音楽にして描き続けている。
アルバム「春愁秋思」のほかに、ライブDVD「LIVE春愁秋思」にも収録。
ここにいるよ
最後は、3・11の時に発表された曲。
空気公団「♪ここにいるよ。ver.0~飼い主を、待っています。」
3・11を意識して作った訳ではなくて、たまたま時期が重なって、チャリティソングとして発表する事にしたらしい。
散歩する 振り返る
君はいない
僕はここにいるよ
空気公団の歌詞の主人公は山崎さん本人ではなくて、曲ごとに色んなキャラクターがいる。それでも、「ここにいるよ」と言うフレーズを空気公団が歌うことは、多くの人に安心を与えられると思う。空気公団が、そこにいて、ここから見える小さな風景、遠くの街、色んなことを描いていてくれる。それは、特に日本の人にとっては支えになる。
そして、その後のアルバム、特に「こんにちは、はじまり。」「ダブル」では今までの空気公団よりもずっと力強くなった印象がある。今は、以前よりも強く「ここにいるよ」と歌っているように感じる。
おわりに
そんな感じで、5曲+2曲を紹介してみました。他にもたくさん名曲がある、と言うか、個人的には全曲好きなので、今回は何となく「これは多分有名そう」と言う曲だけにしました。興味があったら、他にも沢山聞いてみてほしいです。
最近、3枚組のアンソロジーアルバムが発売されたので、昔の曲を聴いてみたい方はそちらを聴いてみるのも良いかも。公式サイトで、収録曲を紹介しています。個人的に、凄い名盤だと思う1stアルバムの曲は入っていないので、まず1stから、と言うのも良いと思います。
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