あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

空気公団「僕の心に街ができて」の話。

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 久しぶりに空気公団の記事。ダブルから約2年ぶりのニューアルバム。

※追記:アルバム聴いたので、感想書きました。一番下から。

 空気公団

 空気公団の話を、ここ暫くしてないなあと思った。色んな音楽があるけれど、空気公団が一番好きだとやっぱり思う。この「やっぱり」が大切で、最終的にそこへ帰ってきてしまうような音楽。

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 「空気感」というか「風景感」がとても綺麗な音楽で、歌詞の言葉も、ひとつひとつの言葉と言葉の間に空間がある感じがする。

 

僕の心に街ができて

www.kukikodan.com

 そんな空気公団が前作「ダブル」から2年ぶりの新譜を発表。タイトルが「僕の心に街ができて」で、曲数はいつも通り10曲。5月23日。

 ここから、凄く個人的な感想を書いていきます。

 空気公団ボーカルの山崎ゆかりさんが、「街を作るようにアルバムをつくってきた」っていう話をずっとしていて、前作「ダブル」の時に、その「街づくり」が一段落したような話を、インタビューでしてた気がする(多分)。

 前々作の「こんにちは、はじまり。」から、空気公団の音楽が段々力強くなっていて、ダブルではすごく弾けた感じになっていた。そこから一転して、空気公団としてはドストレートな感じのアルバムタイトル。今から先に言っておく。最高傑作でした(早い)。

 

くうきこうだん

 というのも、今回のアルバムはメンバー3人だけで録音からミックスまでやっているとのこと。ほぼメンバーみたいなオータコージさんとかも参加してないアルバム。

 それを聴いて、1stアルバム「くうきこうだん」を思い出した。最初期の頃の空気公団も、自分たちだけで録音していて、ドラムも戸川さんが叩いてたとか、そういう感じだったらしい。

 空気公団の4人(今は3人)で作り始めた街が、少しずつ大きくなって、一緒に街づくりをする仲間が増えて、聴いてくれる人も増えていって、震災とか色んなことがあって、初めは穏やかで何処か少し寂しさも残る街が、段々力強く、明るくなっていった。

 そうして街を作り上げた空気公団が、またメンバーだけでアルバムを作る。

 

<収録曲>
01.美しい重なり
02.青い夏の日
03.いま、それこそが
04.雨のリズムに乗って
05.こうして僕は僕らになった
06.思い出の全て
07.静かな部屋
08.見えないままにしないで
09.君は光の中に住んでいる
10.うつろいゆく街で

 

 収録曲を見ても、今までの空気公団に比べて長いというか、文章的。「旅をしませんか」とか「たまに笑ってみたり」とかもあるので、珍しくはないけど、全編そんな感じなのは今までなかった。

 なんとなくだけど、今の空気公団が一番自由なんじゃないかと思う。もう街を描く必要はなくて、どんな音楽でも、空気公団の鳴らす音は今まで作ってきた街に繋がっていく。だから、きっと今3人で鳴らせる最高の音楽を、ただただ鳴らしているだけなんじゃないかなと。

 曲名を見ていて、光の弾ける感じがする。今までの空気公団のようで、違うような。

 

2018年は1月にPeople In The Boxが「Kodomo Rengou」っていうモンスターをいきなり野に放ってきたのだけど、自分の中でそれを飛び越えていきそうな予感がしてる。

 

 そんな感じの「僕の心に街ができて」。まだ1曲も聴いてないけど、多分最高傑作になります。

 ※追記:5/22に早速聴いて感想書きました。良かったら読んでみてください。

asakara.hatenablog.com

 

 それでは!

 

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