あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

「言いたいこと」を探す。

 今まで書いた歌詞(曲付いてないのも含めて)を読み返して、自分の言いたいことを言語化していく回です。

 歌詞

 先に曲が出来ることが殆どで、後から歌詞を書くことが多い。「ここで完成!」って言うのは中々難しいけど、通して口ずさんだり読み返して、「よし、しっくりくる」ってなったら完成ってことにしてる。

 自分で書いていても、暫く時間が経ってから「ああ、そういう意味だったのか」って気付くことも多い。不思議だけど。だから、自分で書いてる歌詞って、深層心理を描いてたり、自己分析するのに良いのでは、と思った。

 昨日の記事で、漫画「ブルーピリオド」の話から「手段」と「言いたいこと」の話になって、「言いたいこと」を言語化しておいた方が良いかも、って書いた。考えて、自分の今まで書いてきた歌詞を読み返したら、共通項というか、自分でも気づいてない芯が見えてくるんじゃないか?と思った。

 そういう訳で、今回はリアルタイムで自己分析しながら記事にしていくという回です。

 

油彩画みたいな

 とりあえず、「詩」ってフォルダ(そのまますぎる!)を開くと122個ワードファイルが。一番古いので2013年。多分、それより前のはもっと昔のPCか、手書きか、とにかく探すの大変そうなので、この辺を色々見ることに。

 2014年の25件をざっと読み返して、「この頃、自分に何があったんだろう」って位、深淵の底みたいな言葉が並んでる。確か、People In The Boxをすごい聴いていた時で、「言いたいこと」って言うよりも、どれだけ描写し尽すかみたいな、どす黒い熱気が伝わってくる。そんな中でも、「光」「自分」「揺れる」「こちら側と向こう側」みたいなテーマはあるのかな?と何となく思った。

 2015年分、49件読了。バンド用に書いた英詞が2曲(LightとAutumn)あったけど、他は全部日本語。2015年になると、たまーに「良いかも?」と思う詞が出て来た。People In The Box的な、油彩画みたいな言葉の描写をずーっとしてたのが、少しずつ空気公団的な、水彩画みたいな描写に変わっていって、自分にはそっちの方が合ってるって気付き始めたんじゃないかと思う。過渡期な感じ。

 

柔らかさとやさしさ

 2016~2017年。2017年分が少なかったので、2年分まとめて。「四月」「八月」「三月」「雨音」など、音源になってる歌詞もあった。読み返して、より言葉が優しくなってきた印象。あと、この辺りで「〇月シリーズ」を他にも書いてて、「九月」って一応曲もついてる歌詞が自分で気に入ってる。

夏の終わり 記憶の向こう
言葉を一つ 選んで捨てる
揺れている 木々の隙間に
光差す いたずらに
(九月)

 あと、「光の街を抜けて」って曲の歌詞も良いなと思った。

振り向いても もう
そこには見ていたものは無くて
電車はただ過ぎていくだけ

光は辺りを飛び回りたいと
はしゃぎ回る
それをただ見つめてる
(光の街を抜けて)

 九月は歩いてるイメージ、光の街を抜けては電車に乗ってるイメージで書いてたけど、どっちも柔らかさとかやさしさ、暖かさを描きたいって思ってた。もう、この辺りになると空気公団、山崎さんの描いてる世界の方に寄っていて、おどろおどろしい感じは全く無くなってる。自分でも、そっちの方が自然だな、と思う。

 「言いたいこと」ではないけど、曲も歌詞も、「風景を描写したい」とはずっと思ってた。多分それは最初から。どんな風景を描きたいかとか、どんな言葉を使いたいかって言うので結構試行錯誤があったけど、やっぱり、柔らかくて優しいものが好き。

 それと、歌詞の一部抜き出して気付いたけど、どっちも「光」のイメージ。他の歌詞でも、よく「光」って言葉が出てくる。バンドで一番最初に出来た曲のタイトルも「Light」だった。自分で決めてなくて、作曲したギタリストに「タイトル決めてください!」って投げたら、「Lightでどうでしょう?」って来て、そのタイトルをテーマに英詞を書いた。頑張った。

 

Time

 2018~2019年分。最近の分。これで、一応全部読み切った。2017年の後半頃から「歌詞って何だ?」ってずっと思っていて、それは「言いたいことが良く分かってない」ってことかもしれない。

 最近の歌詞を見ると、風景描写よりも「言いたいこと」「伝えたいこと」を、時には無理して捻り出してる感じがする。自分の思う良い歌詞って、「掴めそう」な感じがある。書き終わって、掴んで感触を確かめられそうな感じ。逆に、ふわふわしてて掴めなさそうなのは、まだ書き直す余地がある。

 一番新しい、Time(仮)という曲の歌詞が、ここまで読み返してみたら何となく集大成感あって、意識的か無意識的か分からないけど、少しずつ向くべき方を向いているのかも、と思った。

きっといつか見えるもの
きっと二度と見えないもの
ずっと昔に聴いた音
すっと頭を掠めたこと


強い声
身体に閉じ込めたままの光
今でも 変わらない
変われない 今日も
僕は
(Time仮)  

 サウンドクラウドに10曲音源があって、中には結構ストレートに言いたいこと言ってる曲もあるけど、まだ少し無理してる感じがあった。書いて、歌うけど、100%の実感に届いてない感じ。

 それが、最近の曲でやっと実感が出てきてた。届けたいな、とか伝えたいな、って底から思えてる感じ。無理しなくなったのと、自分の言いたいことを、無意識では分かり始めてたのかも。

 

言いたいこと

  光。それを見てる自分。

 ずっと、描いてる物語はそこから変わってない。電車の窓から注ぐ光、カーテンの隙間から漏れた光、夜の月の光、木漏れ日。或いは光が形を変えて人の姿になったり、自分の中にある声とか思いになることもある。とにかく、光があって、自分はそれを見ている。

 それで、どんな光でも、消えることは無いって言いたいし、言ってほしい。それに、柔らかくて優しい風景を描きたい。光を灯すこと、光を見つめること、光に気が付くこと。

 自分の歌詞に「雨」という言葉も良く出てきてた。バンド名にもついてる。けれど、それは多分、雨を使うと「こちら側」と「向こう側」を描きやすいっていう理由な気がした。雨の降る前、降った後、っていう時間の経過とかも。その上で、本当に言いたいことは、雨の向こう側にある光だったり、変わらずにある光の方で、色んな場面はそれを伝えやすくするためにあったのかも。

 

 そんな感じで、何となく言語化出来た。「言いたいこと」は変えずに、とにかく同じことを、色んな言い方で、あの手この手で言い続ける、って言うのがきっと一番良い。また、歌詞の書き方が少しずつ変わるかも。意識してみる。

 

 それでは!