People In The Box 「Cut Four」の感想。
Cut Two,Threeに続く3作目。凄いライブDVDだった。個人的に一番好き。ざっくり書きます。
Cut Four
仕事から帰って来たら届いており、一回通してざっと見る。全曲では無く、途中飛ばした部分もあるのでざっくりした感想。印象に
幕が開く所から、「あーいいぞこれ」となる。Mr.ChildrenのSplit the differenceを映画館で見た時もバンドって良いなと思ったけれど、その感じが再び。
まず、ニムロッド・はじまりの国の辺りで「このマイクSM58Aかな?」と最初に思ってしまい、その後マイクが良く見えないかじっと見つめる感じに。多分58Aです。ヘッドが可愛らしいので。
翻訳機。ギターがジャガーからテレキャスターに変わって、「いつ変わった?」と思う。もうここ最近のライブでは定番化しているけれど、シンプルな構成と綺麗なメロディが何回聞いても良い。
手紙。wall,windowより。懐かしい。多分、アルバム内で翻訳機とこれを一番聴いてた。福井さんのコーラスが綺麗。「それはそれは昔の話~」の所の波多野さんらしい節回しが凄く好き。そして、2番。
(四月は君の嘘2巻より)
ほんとこれ。ボーカルに気を取られている時に、ちらっとベースを見ると何か主役を喰わんばかりの勢いで動きまわっている。peopleのベースラインは割とそんな感じが多い。
暫く飛んで金曜日。イントロでテンション上がる。
続いて空は機械仕掛け。CDでしか聴いた事が無かったけれど、こんなアレンジになっていたのか。ピアノパートとギターパートを全部ギターで弾きながら歌っている。あーあーあーのコーラス部分も。「唱えて~」からのアルペジオ弾きながら歌ってる所、頭こんがらがらないのだろうかと思ってしまった。この曲凄く好きです。
海はセメント。曲の雰囲気とライティングが完璧に合ってて綺麗。トルソー(トルソー)のコーラス無いとちょっと寂しい。
セラミックユース。波多野さんが弾いてるのは、どうやらnord electro3の73鍵のようです。去年、electro5が出ました。
きみは考えを変えた。ピアノの音がちょっとキラキラしてる。
季節の子供。これもライティングが完璧。これだけ曲のイメージとライティングが合ってる事ってあまり無いと思う。
またしばらく飛んでJFK空港。今回は、もうJFKの事だけ書けば良いんじゃないかと思う。この後アンコールあるけど、どう見てもここで全部出しきってる感じがする。
頭から流れてるピコーンって音はなんか心電図の音の感じがしたのだけど、どういうイメージだったのだろう。メロから暫くピアノが入る。ピアノの響きはこんな感じにコードに歌を乗せる位の方が落ち着いて聴ける気がする。ギターは騒がしくても良いのだけど。
間奏部分は、最初に弾いてたフレーズを録音してループしている模様。予想だけれど、間奏でどんなフレーズを弾くかはあまり細かく決めずに、ある程度のイメージだけ付けて置いてその場の勢いで弾いたんじゃないかなと思う。
曲の展開は知ってる筈なのに、「これはどう締めるんだ?」というワクワク感のまま終わってく。「晴れた空から降ってくる」の所のライティングが美しい。
アンコールも良いのだけど、JFK空港のインパクトが大き過ぎた。嘘を吐かない感じが素敵。良い意味でアンコール無しでも良いだろう、という気迫を感じる。
非常にざっくりとした感想。感想って何だろうと最近思う。書いてどうなる訳でもない。理屈じゃ無い事を言葉にしてどうなるのだろう、と。「何故それが凄いのか」に対する答えは「凄いから」で良いと思うのだけど。もしくは、自分も理屈じゃない方法で伝えようとするか。
ただ、只管に言葉を選んで並べれば、「その人がどれだけそれを凄いと思っているか」は伝わるから、自分がそれに対して何も思わなかったとしても、その人の思想は尊重しようと思う。そこには意味がありそう。
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