あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

好きな歌詞の話とか。

 あんまり、「歌詞が良いから好き」って言う曲は無いのだけど、「こういう感じの歌詞が好き」って言うのはあるので、それについて書いてみる回。

 描写が美しい / 音と合ってる

 1個目は、描写について。例を出した方が分かりやすいので、今回は沢山曲の動画を貼っていきます。

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 「遠視のコントラルト」 / 君島大空

 君島大空さんの「遠視のコントラルト」。サビの歌詞。

容易く色は変わって
遠視のレンズ越しに消えた
どこまでゆくの?
もう止んだ雨の中に
抑え込んだ笑みの影だけ残して

 この曲、歌詞は後から完成したものの、曲自体は高校生の時にもうあったらしい。スゲーなと思うと同時に、崎山君にしても、すごい人ってかなり最初の段階で自分のやりたい音が見えてるんだな、と。

 それはさておき。サビで一気に解放感が出て、声も柔らかくなる、その流れで「遠視のレンズ越しに消えた」ってフレーズが出てくる。聴いた途端に、映像がぼやけてしまうイメージが浮かんでくる。

 こんな感じの、言葉と音が合わさって、それで描写が美しくなってる歌詞はすごく好き。あと、この曲が今の所、2019年のベスト。

 

言葉と言葉の余白

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「なんとなく今日の為に 」/ 空気公団

薄色に誰が映る
綺麗なお茶がはいりました

覗き込むその笑顔
映り込んで揺れている

そのとき 僕は思うんだ

 空気公団の歌詞、山崎さんの描く歌詞は「街」をひとつのテーマにしているけれど、その街の広がりを描くためなのか、一つ一つの言葉と言葉の間、そこに空間がある感じがする。もっと詳細に描けるところでも、わざと言葉を飛ばしているような。

 その余白、空間の広がりみたいなのが、聴いていて心地良い。

 

最初と最後が繋がってる

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「話がしたいよ」 / BUMP OF CHICKEN

 これに関しては、バンプが一番上手いと思う。この曲に限らず。

持て余した手を 自分ごとポケットに隠した
バスが来るまでの間の おまけみたいな時間

(中略)

ガムを噛みにぺってして バスが止まりドアが開く

 「話がしたいよ」の歌詞はバスを待っているほんの少しの間の時間を描いている。歌い出しでバスを待つところから始まって、壮大な話の後、また、ふとバスを待ってる自分に戻って、ドアが開く所で終わる。この流れの美しさ。

 バンプの歌詞が良いって言われてるのって、そこが恐ろしい位上手いからだと思う。他のバンドとかミュージシャンで、同じ位のことをコンスタントにやってる人多分一人もいない。

 例えば「ロストマン」。迷子になったことを認めない自分が、最後には迷子なことを受け入れて、旅を続けていく。例えば「車輪の唄」。二人乗りの自転車で「世界中に二人だけみたいだね」って言ってた君が、遠くへ行ってしまって、曲の最後は「世界中に一人きりみたいだなあ」って言う僕の姿に変わっていく。

 挙げたらきりがないけれど、とにかく、最初に描いた風景と最後に描かれてる風景が繋がっていて、少し変わっていて、それが寂しかったり、勇気になったり、そういう歌詞は良いなあってなる。バンプに限らず。

 

 そんな感じの好きな歌詞の話でした。4日目。People In The Boxのことを何処かで出そうかと思ったけど、今回は出てこなかった。次があれば。

 それでは!