People In The Boxの今後を勝手に考える。
タイトル通り、勝手に考える回。
(2020年9月27日追記、予想は大外れ、期待は越えていくPeople)
People In The Box
結構前に「People In The Boxについて語る」って記事を書いて、そこそこ安定してアクセスがあるみたいだけど、書いたのがもう5,6年前で、いい加減新しく書き直さないとなーと思ってる。下書きの所に、3分の1位書いたのはあるんだけど。今回は、その不思議な名前のバンドの今後を勝手に考える回です。
People In The Box - 旧市街
こんな曲を作ってたバンドが、
People In The Box - かみさま
こんな曲を作るようになったので、今後どうなってしまうのかを今のうちに考えておかないといけない訳です。幸い、ここ暫くPeopleの活動がゆったりしてたので、考える時間が大分あった。
Kodomo Rengouとは。
People In The Boxについて簡単に説明すると3ピースのロックバンドなのだけど、本人たちの中で決めてるルールがあるらしく、「People In The Boxとは、波多野裕文が、山口大吾、福井健太の2人と演奏するバンド(未来でも、そこは変わらずに確かなこととしてあってほしいとのこと)」「レコーディングは3人の演奏のみで行う」「レコーディングの際、使う楽器には制限がある(少しずつ制限解除してきた)」などなど。
Kodomo Rengouと言うアルバムは、ピープルの「音楽の為に演奏する」っていうスタイルの到達点と言っても良いような作品だったと思う。
例えばミスチルとか、バンプを見ていて「音楽の為に演奏してる」とは思わないはず。誰が見ても、目の前の観客の為に演奏してるように見える。それは、書いてる歌詞も作ってる音楽も、目の前の人に歌いかけるに相応しいもので、そうあるべきだ。
じゃあ、ピープルが目の前の観客の為に演奏していないかと言うと、そうではないのだけど、例えば「朝食に毒を密かに盛れ!」って語りかけられても、困る。彼らのやり方は、自分たちの音楽を、音楽が最高の形である為にまず演奏して、そうすることが結果的に観客にとっても一番良い体験になるはずだ、っていう信念の下にある。
そういう意味で、Kodomo Rengouってアルバムは、どこまでも窓というか、液晶画面をひとつ通してみてるような世界観で、それでいて、僅かに(特に最後)現実に触れるような、今までのPeople In The Boxの集大成感があった。
それは、例えばTalky Organsって言うミニアルバムで、とても主観的な語り口になったのを、一回経由してることも、説得力として大きい。
その、Kodomo Rengouの後、じゃあピープルはどうするんだろう?っていうことを、勝手に考えるという回です。前置きがとても長くなった。
脱・音楽の為説
考えることは、「このまま行くのか、行かないのか?」ってことだけで。今まで作り上げて来た音楽の、その先に行くのか、行かないのか。僕は行かないんじゃないか?と思った。特に確信はないけれど。
波多野さんのツイッターをずっと見てて、ここ暫く、焦ってはいないけど、迷ってはいるような感じがしてる。以前に比べて、ということだけど。Wall,Windowの頃から、Kodomo Rengouまでの3、4年間、何となく真っ直ぐ進んでいたような感じがする。それが一旦何処かに到達したことで、そこから先に、そのまま行くのかどうか、考えてるんじゃないかと思う。
それで、多分「音楽から人へ」っていうテーマになって来そうな気がする。それは、もしかしたら出来上がった曲とか歌詞からは分からないことかもしれないけど。誰かの為に歌うことで、音楽にノイズが混じることもあるかもしれないけど、それも含めて、今までの美しい音楽よりも、強くて届くような音楽を目指していくんじゃないかと。
きっと波多野さんは、今のピープルより、もう一回り、二回り広い所に届くような音楽を鳴らしたいと思っている筈だし、そうするだけの力も持ってる。あと何が、って言ったら、人との向き合い方で、徹底的に人と向き合ってるバンドというか、ミュージシャンの歌って、やっぱり強い。ただ、それは「徹底的に人と向き合える」って言う才能もあると思う。そうじゃない人もいる。僕もそうだ。そういう音楽じゃない方が映える人もいる。ピープルは確実にそう。だけど、ここから先、ピープルがそこを目指したら、僕は面白いし何か嬉しいなと思う。変な感じになったとしても全然良い。少しずつ変わっていけば。
逆に、今までやってきた音楽を、ここから更に磨いていくとしたら、それはそれで凄いなと。まだ余地があるのか、全然想像できない。音としては、入れてないのは沢山あるけれど、考え方的な意味で。どうなんだろう。
書きながら、何となくアコースティックなイメージが浮かんでた。
そんな感じの、タイトル通り勝手に考える回でした。
あと、「People In The Boxの今後を勝手に考える」って記事を書きたいなーと思って下書きを見たら、以前に全く同じタイトルで2行くらい書いてて、「考えてること変わってないな!」とビックリしてました。その続きを書き足したのがこれ。
それでは!
追記
(2020年9月17日追記)
People In The Box、Tabula Rasaって言うアルバムを発表して、もう予想は大外れ。Kodomo Rengouまでの流れを全部汲んだうえで、アップデートしてくるって言う、このブログで「全然想像できない」って言ってたことを、さらっとやってのけた。
ライブにも行った。これ書いてる時点では、コロナウィルス真っただ中だけど。
波多野さんソロの音楽も良いし、幾ら勝手に考えたところで、想像は越えてくるなって思った。参った。