中村佳穂「LIVEWIRE」感想。言葉が追いつかない。
先日行われた、中村佳穂さんの配信ライブ「LIVEWIRE」の感想です。凄まじいライブだった。
中村佳穂
知らない方もいるかもしれないので、最初に少しだけ中村佳穂さんのご紹介を。京都出身のシンガーソングライターで、92年生まれ。ピアノ弾き語りのスタイルで、とにかく自由。歌も演奏も。佳穂さんの演奏を聴いてると、「音楽って自由だな」って改めて気付かされる。
この、SING USってライブ動画が一番魅力が伝わると思う。「忘れっぽい天使」の合唱の所、一緒に歌いたくなる。
と、紹介はこの位にして、今回のライブの話へ。
LIVEWIRE
今回のライブ、ツイッターで告知を見てからずっと楽しみにしていて、12日も仕事が早めに終わる日だったので、8時前にパソコンの前に待機して待ってた。
今の、コロナ禍の中で多くのミュージシャンがライブを出来ない、もしくは出来たとしても形が限定されてしまう中、色んな人が配信ライブをやってる。そんな中で、「配信だからこそ出来るような音楽の形」を目指して、準備していったとのこと。
ちなみに、8時前に待機してたけど、画面の切り替えが上手く行ったなかったみたいで、視聴出来たのが3曲目からだった。後で、1,2曲目も観たけど。それでもすごい良かった。
セットリスト
1.オープニング
2.口うつしロマンス
3.きっとね!
4.Rukakan Town
5.SHE’S GONE
6.シャロン
7.忘れっぽい天使
8.You May They
9.即興ソング?
10.アイミル
11.新曲(タイトル不明)
オープニングと、9曲目の多分即興ソング?を抜くと、全9曲。上の方で「3曲目から観た」って書いたけど、1曲目から観てたら、熱量のすごさに途中でやられてたかもって思った。
好きなライブって、最後の方になったら「もう少し続いてほしい」って思うのが普通だけど、今回は最後の新曲演奏してる時、「これ以上続くと、こっちの体力が持たないぞ…」って初めて思った。その位、すごい熱量だった。以下、さらっと曲ごとに感想を。
曲ごとの感想
1.オープニング
さっきも書いた通り、1,2曲目は2周目で初めて観たので、他の曲よりも冷静に見てると思う。黒字のバックに「NAKAMURA KAHO」の文字、「久しぶりだなあ」のつぶやきから、歌とピアノが始まる。
「魔法のようなもの」って最初に歌っていて、このライブは佳穂さんの思う「魔法のようなものを」形にしたんだなって。
2.口うつしロマンス
デビュー前の曲だけど、おなじみの1曲。ここから先の曲全部に言えることだけど、歌とピアノと空間の一体感がすごい。歌とピアノが良いのは勿論だけど、衣装も照明も、カメラも、最高のライブ空間を立ち上げる為に存在している感じ。
衣装も、なんか妖精っぽくて素敵。
3.きっとね!
謎の(?)英語から始まる、代表曲「きっとね!」。自分はこの曲の途中から観て、「あ、1曲目きっとね!かー」って思ったけど、違った。
この辺りから、佳穂さんも段々ノリノリになっていく。身体全体の動きが楽しそうで、観ててこっちも笑いそうになる。2曲目の「口うつしロマンス」とか、この後やる「You May They」に比べると、比較的演奏は大人しめで、「内側に喜びを秘めたまま歌う」みたいな感じに見えた。まだ3曲目だし、ここから盛り上げて行くぞーって感じ。
4.Rukakan Town
「第、二夜」って言ってるけど、ここから中盤に入るってことかな。幻想的なアレンジのRukakan Town。ピアノにちょっとドビュッシーを感じた。「幽霊はね」って歌詞も相まって、深い所へ連れて行かれそうになる。
5.SHE'S GONE
ちょっと不穏な伴奏で始まるSHE'S GONE。最初聴いた時、「なんか幽霊船みたい」って思った。
誰もが同じように眠くなり朝を待ってる
朝と夜は同じようにつながってる
そう言うんだよ
歌詞が変わってたけど、その場で変えたのかな?基本、左手がずっと一定のリズム刻んでいるから、自然に心が落ち着いていく。きっとね!までで、高まってた空気感を、少しずつフラットにしていく感じ。
6.シャロン
この曲も、デビュー前の曲。「口うつしロマンス」と合わせて、おなじみの1曲。「何も込めない曲を作った」って言っていたけど、歌う時、何を思ってるんだろう。メロディがとても綺麗で、聴いてて少し寂しくなる感じが好き。
Youtubeにも幾つかライブ映像あって、どれも違う歌い方してる。弾き語りだから、曲をその場で変えやすいって言うのも大きいと思う。佳穂さんの場合、特に、同じ曲でも自由に変えてしまうから、「音楽ってこれ位自由だよなー」って、気付かされる。
7.忘れっぽい天使
AINOUから、忘れっぽい天使。去年配信で見たライブでも、確かシャロン~忘れっぽい天使の流れは同じだった気がする。ピアノがかなりシンプルだから、歌とメロディのが映える。
この曲は、アレンジがかなりCD音源に近い、というか多分同じ。このライブから入ってCD聴いたら、殆どの曲、全然違くてビックリすると思うけど、この曲だけはそのままで安心しそう。いつかまた、SING USみたいに合唱するライブやってほしい。参加したい。
8.You May They
「最終夜」って言って始まる。個人的に、ライブ全曲中で一番痺れた。CDだと電子音のリフが印象的だけど、弾き語りでやるとこんなに荒々しくて格好良い曲になるのか。。
7曲目までと打って変わって、爆発したみたいにピアノ弾き倒してて最高。グルーヴ感の塊みたいな伴奏がすごく良い。弾いてて楽しそう。Twitterでも一部映像UPしてたから、是非見てほしい。この曲から、一気にラストスパートって感じ。
— 中村佳穂 (@KIKI_526) 2020年9月17日
曲終わった後、「疲れた」って言ってるけど、ここまでノンストップ。
歌ってる時、すっごい笑ってた。ほんと楽しそう。
9.即興ソング?
聴いたことあるような?即興ソング?
10.アイミル
ここから、ストリングスの音が入ってきて、バンドサウンドに。新曲のアイミル、間奏の辺りから完全に中村佳穂BANDのサウンドになって、楽しい。リモート演奏?なのかな。ピアノと歌の音も凄く良かったけど、バンドサウンドになっても安定していて、音響回りもめちゃめちゃ良いんだなって思う。
沢山見るのだ!のところ。
11.新曲(タイトル不明)
最後は、ピアノから離れて、ハンドマイクで新曲披露。CGで独楽とか、オブジェを配置していて、普通に目を通して直に観るライブとも違う体験になってる。ここまでのライブ聴いてたら、この時点で頭の中が何処か違う所へ行ってしまっているような感覚になる。
最初にもちらっと書いたけど、リアルタイムで観てて、「これ以上続いたら、こっちが持たない」って思った。そのタイミングで終わってくれるから、ライブの尺の設計としても完璧。ライブの予定が無くなって、その間にため込んできた色んなものを、この50分ちょっとに集約して爆発させた感じ。すごいライブ。
そんな感じで、もし興味湧いた方いたら、まだ観れるので、是非チケット買って観てほしい。
最後に、幾つかスクショしたのを載せて終わりにします。
See You!またね!