あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

空気公団の話をしよう(9) アルバムに向けて。

 

 空気公団を振り返るシリーズの最終回。アルバム発売に向けて、思ってることなど書いていきます。

 夜、はじまり、ダブル

 前回「春愁秋思」の話をして、それ以降の作品「夜はそのまなざしの先に流れる」「こんにちは、はじまり。」「ダブル」に関しては、リリースの時に感想を書いてたので、省略。良かったら、下のリンクから。

 

空気公団 「夜はそのまなざしの先に流れる」 - あさから。

空気公団 「こんにちは、はじまり。」の感想。 - あさから。

空気公団 「ダブル」の感想。 - あさから。

 

 アルバム「春愁秋思」から、空気公団の変化が大きくなっていったように思う。「春愁秋思」では、録音に関してだったり、DVDを出したり、それまで以上にコンセプチュアルなアルバムだったり。

 「夜はその~」は、バストリオっていう演劇グループと一緒にライブをして、その音源を編集してアルバムにしたり。

 「こんにちは、はじまり。」には「お山参詣登山囃子」っていうとんでもない曲があったり、歪みのギターが入ってたり。

 「ダブル」はもう全部が弾けてる。最初に聴いた時、「これ以上、空気公団として弾けるのは無理なのでは?」と思った位。戸川さんがボーカルやる位しか思いつかない。

 そのタイミングで、原点回帰とも言えるようなアルバムを発表して、この前発表された新曲MVの「うつろいゆく街で」も、まさに空気公団って言うような音楽だった。

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街ができた

 空気公団ボーカルの山崎さんはよく、「街を作るようにアルバムを作ってる」と言っていた。新しいアルバムを作るようなことは、街に別の風景を加えるようなこと。

 そうして20年間街に風景を描き足していった空気公団の次のアルバムが「僕の心に街ができて」。ああ、街、できたんだ。と思った。確か、ダブルの時の感想に「空気公団街づくりが終わった」みたいなことを書いた気がするけど、本当にそうだったみたい。もう、街を作る必要が無くなった結果、「ダブル」みたいな自由なアルバムが出来たけど、次は20年かけて作り上げて来た街を、3人だけでまた音楽にしてみよう、って言うアルバムに。

 前に、「まだ聞いてないけど最高傑作だった」と書いたのだけど、そういう感じの流れがあったから。どんどん変化し続けていった流れが一番大きくなったところで、それも含めて今まで描いてきた街をアルバムにするという。空気公団的に一つの集大成を迎えてる感じがして、逆に言うと、その次にどんな作品を作っていくのかが全然分からない。

 

 アルバムタイトルが「僕」の心に、となってる。私じゃなくて。空気公団の歌は大体一人称が僕で、私って歌ってるのは「あなたはわたし」とか、ほんの一部だけ。それは、山崎さんが歌詞の中身と、自分自身を少しずらしたいかららしい。ズレがあった方が、きっと街を描くのに良かったのだと思う。

 ツイッターで、先に聴いた人?か分からないけど、「空気公団の街に、私の物語が」みたいなのを読んで、もし、これから「私」の物語を歌っていったら、それはそれで新しいなあと思った。もう、十分「僕」は描き切った気もするし。

 

未発表曲?

 記事にもしたけど、CMソングと、サポステっていう団体のショートムービーに付けた歌の2曲が未発表曲。でも、発表されてるタイトルの中に、その2つがあるのか分からない。

 サポステの方は「君の光が消えるのを」って言うタイトルで、もし変わってなかったら未収録ということに。CMソングの方は、歌詞の感じだと「君は光の中に住んでいる」っぽい気もするけど、どうだろう。というか、もうCM見れなくなってしまったので、どんな曲だったかもあんまり思い出せない。明るい曲だったのは覚えてるけど。

 山崎さんのアルバムの作り方だと、突発的に出来た曲を、後からアルバムに入れて、って言うことはしなさそうだから、この2曲はCMとショートムービー専用になりそうかなーと思う。もし、フルバージョンで出来てるなら、その内配信とかしてくれると嬉しいけれど。

 

 そんな感じで、もうあと1週間でアルバム発売。偶然、22,23日は仕事がお休みだったので早く聴ける。やった。聴いたら感想書きます。

 

 それでは!