あさから。

本の感想、音楽の話、思ったことなど。

「ニムロッド」の話とか、ピープルのこととか。

 上田岳弘さんの小説「ニムロッド」を読了したので、(主にPeople In The Boxについて)思ったことなど。

  以前、「People In The Boxの今後を勝手に考える。」という記事を書いたことがある。簡単にまとめると、「Kodomo Rengou」でピープルとして行ける所まで行ったから、次は「音楽の為に演奏する」みたいなテーマを外してくるんじゃないか、というような感じ。

 そして、今回上田さんの小説「ニムロッド」を読んだり、「すばる9月号」の対談を読んだりして、「あ、これは完全にそのまま更に先へ行く気だ」ってなったので、もう、予想はほぼほぼ外れそうな雰囲気。

 

ニムロッド

 小説についての話はあんまりする気が無くて、というのも、単純に書きたいことが思い浮かばなかった。つまり、まあ、単的に言えば自分の好みとは違うぞ、と。まあまあ面白いとは思ったけれど。

 それはさておき。物語のテーマは「空虚」なのかな、と思う。仮想通貨って言う、「それが存在する」ってことを人が担保することによって価値の出るものを軸において、逆に「誰からの担保もないモノ、或いは人の価値は存在する?」みたいなことを、考えさせる。金庫に入ったサリンジャーの小説だったり。

 それもさておき。この「空虚さ」って、テーマとしてはPeople In The Boxもずっと持っていて、だからこそ、そうじゃないことを次にやるような気がしていた。

hatanohirofumi.hatenablog.com

 ところがどっこい。波多野さん、あんまり知られてないけどはてなブログ書いていて、ニムロッドの話をちょっとだけしている。

 ここで、現在製作中の作品と、ニムロッドの根っこの部分がシンクロしている、という話をしていて、だとすると、以前に予想したものとは全く違うことになる。

 

すばる9月号

 あと、すばる9月号の対談を読んで、更に確信は深まる。歌詞の話をしているときに、「何を描こうとしているか分かって書くと、良い結果にならない」とか、「歌詞は必ず音楽の後に書く」って言うことを話していて。前からそういうことは言っていたけれど、今、それをまた話しているってことは、製作に関して意識的にも無意識的にもブレは無くて、つまりは「Kodomo Rengou」のさらに先に行こうとしてるんだな、と。

 全く想像が付かない。。。新曲のタイトルも「懐胎した犬のブルース」だし。「犬のブルース」ならシンプルなロック感あるけども。「懐胎した」って付けるだけで、なんかこう空間がぐにゃってなる感じ。楽しみ。

 

 そういう訳で、People In The Box、多分より尖ってくる今後に注目。

 それでは!